こんにちは!学習塾マナスルです。
早速ですが、みなさんは「ラーニングピラミッド」という言葉を聞いたことがありますか?
ウィキペディアによるとラーニングピラミッドは、一般的な学習モデルのグループであり、様々な種類の学習から誘導される異なる学習内容の保持の程度に関連する表現であるらしいです。
簡単に言うと、「授業」や「問題集」や「音読」など様々な学習の中で何が学習効率が高いのかを示すものです。
図としては以下のようなものです。
出典:キャリア教育ラボ
1.定着率を上げるためには、能動的な学習が必要
ラーニングピラミッドの下3つはアクティブラーニングと呼ばれます。
ウィキペディアによると、アクティブ・ラーニングとは、学修者主体の学習手法の一つであり、学修者が能動的(アクティブ)に学修(ラーニング)に参加する学習法の総称です。
つまり、ラーニングピラミッドの図はピラミッドの下に行くほど能動的な学習になり、定着率が上がることを示しています。
では、各段階の内容について詳しく説明いたします。
講義を受ける(5%)
講義というのは授業のように先生の話を聞くものです。
先生の話を聞くだけだと、どうしても受動的になってしまいます。
そこで、事前に予習をしていき、予習で分からなかったところを解決するためや復習として授業を活用するためなど目的を持つことで能動的になり、定着率は上がるはずです。
読書をする(10%)
講義を受けるよりは能動的ですが、ただ読むだけだとまだ学習効率は低いです。
そこで、定着率を上げる工夫としては、疑問を持ったり、頭の中でイメージしながら内容を読み進めていくなどが挙げられます。
視聴覚(ビデオ・音声による学習)(20%)
ビデオや音声による学習というのは、ただの文字で学習するよりも学習効率が高いです。
より学習効率を上げるためには、「理解して覚えよう」という意識を持つことでより定着しやすくなるでしょう。
実演を見る(30%)
実演を見るというのは、いわゆるデモンストレーションのことです。
イメージとしては、工場見学や先生が生徒の目の前で見せる実験などです。
視覚・聴覚・嗅覚などあらゆる感覚を使うので、より覚えやすくなります。
他者と議論する(50%)
他者と議論するというのは、意見を自由に交換するディスカッションや決められた手順で進めていくディベートのことを指します。
これらは、自分の頭で考えて、自分の意見を述べなければなりません。
ただ、読んだり、書いたりするだけよりも能動的になり、定着率は上がります。
実践による経験・練習(75%)
実践による経験・練習というのは体育や美術など経験して感覚を掴んでいく教科はイメージしやすいと思います。
主要5科目では問題集を解いたり、音読をしたりすることが実践による経験・練習に含まれます。
他人に教える(90%)
まず、他人に教えるためにはある程度の知識が定着してないといけません。
講義や自主学習や問題集を解くことで知識を定着させたら、友達と問題を出し合ったり、教え合ったりしましょう。
相手に分かるように説明するので、いつも以上に深く考えます。
すると、普段の勉強では気づけなかった疑問点や問題点が出てくるはずです。
疑問点や問題点が出たら、その都度調べて知識の定着を図りましょう。
2.ラーニングピラミッドには科学的根拠がない!?
ラーニングピラミッドに実証的な根拠はなく、データに基づいたものではないとの意見も多くあります。しかし、
科学的根拠が曖昧である=使えない
と言えるのでしょうか?
今までの経験から考えて欲しいのですが、ただ授業を受けるだけよりも討論をしたり、問題集を解いたり、人に教えたほうが記憶に残りませんでしたか?
定着率の数字をそのまま鵜呑みにしなければ、ラーニングピラミッドは有用であると思います。
結局、ラーニングピラミッドが伝えたいこととしては、「物事を多角的に、能動的に学ぶ」ということです。
より能動的に学ぶためには、どの勉強の仕方を選択することが最適なのかを考えて勉強することで、成績を伸ばすことができるかもしれません。